ギャルリーシノカワは7つのセレクトショップで構成された北海道十勝の婦人服専門店です。 
    ●「古九谷のこころを今に・・・」今九谷 中村元風先生の作品。

●わが家の食卓に『今九谷』が来た日。


---中村元風さんの新作展の一隅に、
控えめに陳列されている小鉢とお取り皿がありました。
「宝尽小鉢」「宝尽手塩皿」と命名された、
ともに直径が12cm余りの『今九谷』工房の作品です。
さっそくそれぞれの「器」が、
カロリー制限された、質素で味気のない、夫婦の食卓に登場しました。

・・・「宝尽小鉢」は、でしゃばらない意匠とでもいいますか、
むしろそこはかとない品格すら漂わせています。
小鉢の中で、あり合せのおかずが、白い艶やかな磁肌にくっきりと収まった様は、
大きすぎず小さすぎず、「器」の適切さを物語っています。
さらに、ちょっと手に取れば、実に掌(タナゴコロ)に心地よい・・・。
収まり易い曲線に優しく包まれた、あり合せのおかずが、
「器」を得て、極上の一品に生まれ変わるのでした。

「いいものはいいね」
「沢庵」「梅干」、「漬物」「煮物」。そして「サラダ」などが・・・
『今九谷』の「器」に収まった様を、いちように空想しながら、
お互い思わず肯きあったのでした。

使ってみて初めて実感する和洋融合の「用」の美。

・・・今九谷・中村元風さんの陶磁器たち

 
  『今九谷』 ・・・古九谷のこころを「今」に。
中村元風先生談

   『伝統は古いままを残す事ではなく、
     当時の大切なこころを残す事だと思います。』


・・・古九谷を数多く、長い時間にわたり見てきて、その素晴らしさと同時に、
私には、造った人達の無念さが見えてきました・・・もっと白い素地に描きたい。
・・・もっとキズや歪みのないものを造りたい。・・・と、大聖寺藩主前田利治公や、
命ぜられて造った陶工達は、真っ白な磁器に美しい五彩の絵付を夢見ていたに違いないと思います。
当時のくすんだ白さの素地を、すこしでも白く見せようというデザインの苦労がよく見えるからです。
また形も焼かれたことによってゆがんでいますが、もともとの形の骨格はしっかりしているのです。
 私は今が大切だと思っています。
私たちは、いまを生きて、今造っています。今為すべき事は、今日の技術を精一杯使い、
先人たちの成し遂げられなかった想いを、今日に実現する事だと思います。
それが真の伝統だと私は考えます。
そしていまの時代に受け入れられ、できれば「今」の輝きを永遠に失わないで欲しいという願いを込めて、
私たちの仕事を「今九谷」と名付けました。


●ふくら手色絵窯変「富士山」大皿(43.5×55.5×6)
●加賀同郷の作家深田久弥生誕百年にあたる2003年「ふるさと百名山」の絵皿100枚を完成。
ふくら手・色絵窯変
白磁釉を「ふっくら」と盛り上げ余白というより、白い色としての存在感を出したものを、
「ふくら手」と呼んでいます。
また、上絵具と金や銀などとの反応により窯変し、色や質感が変化したものを色絵窯変と呼んでいます。
どちらも中村元風独自の技法です。
    
●ふくら手色絵窯変「雨上壷」
見る器・今九谷端皿(はざら)
端皿とは九谷焼の小皿のことで、茶の湯懐石の向付(むこうづけ)として誕生しました。
端皿は膳の上で見る器として楽しまれたようです。
今九谷端皿は美術品として大作のように造られているので堂々としていて、
何処にでも飾れ、額縁に入れることも出来ます。食器として使えることは言うまでもありません。

   今九谷元風窯が前田家御用窯に指定されたことについて
      九谷焼始祖前田家御用窯/今九谷元風窯  代表 中村元風

九谷焼は約350年前、加賀大聖寺初代藩主前田利治公によって創始され、
歴代金沢藩、大聖寺藩主前田家の理解と支援によって育まれてきました。
今九谷元風窯は、九谷焼は世界に通じ、永遠であるという信念のもと、
今九谷という、古九谷を現代化し、和洋融合化した作品群を制作してきました。
そして世界に通じ、永続する窯を目指してきました。
 その作品群と今九谷元風窯の夢に、大聖寺藩十六代当主前田利弘様が共感され、
御用窯に指定し、応援してくださることになったのです。
 前田家が加賀の地に産業を興そうとして創始した、九谷焼創業のこころを大切にし、
永きに亙って九谷焼を支援し育んできた歴史を忘れてはならないと思います。
また、前田家は戦国の世を生き抜き、加賀百万石の栄華を築き上げ、
明治維新後も堅実に生き抜き海外にも飛躍いたしました。
今九谷元風窯は、この前田家の想いと知恵を大切にして
前田家御用窯として世界に通じ、
永続する名窯になることを目指しています。

●鹿之図ランプスタンド(45×45×63)
 

「元風グリップ」について
持ち易さを追求して「元風グリップ」が誕生しました。
幾つも重ねられることも大きな特徴です。
「元風グリップ」は特許庁に意匠登録されています。
また、武家が大切にした縁起にも拘りグリップを「雲」の形で表現し
「月」の文様を付けたものもあります。
「元風グリップ」を持つ(つかむ)ことによって、
「雲」(幸運)をつかむ、「月」(ツキ)をつかむという訳です。

●牡丹蝶図絵変菱形端皿(13.5×16×2.5)
●倣古九谷菊蝶図角形端皿(12×13.5×2.5)
●倣古九谷柘榴図分銅形端皿(12×15.5×3)
●絵変八角形端皿(15×15×2.5)

中村元風作陶展会場


九谷焼開祖 大聖寺藩前田家御用窯
<今九谷元風窯代表 中村元風陶歴>

 昭和30年石川県に生まれる。
金沢大学大学院で生物学の研究者として哺乳類、鳥類の生態を研究。在学中から祖父(中村翠恒、日展参与、県無形文化財)の指導を受け、陶芸の道へ。祖父亡き後は三代徳田八十吉氏(人間国宝)に師事。平成4年、第39回日本伝統工芸展最初入選、以後連続入選。平成7年日本工芸会正会員に認定される。平成14年加賀市文化財保護審議会委員に就任。日本橋高島屋・玉川高島屋・大阪高島屋で毎年個展を開催。他全国各地で個展を開催。同郷の深田久弥生誕百年を記念して、2003年「ふるさと百名山絵皿100点」を完成、山代温泉ホテル百万石に収める。

今九谷元風窯について

◎今九谷とは・・・今九谷とは古九谷の現代化・古九谷の「用」と「美」を進化発展させた色絵磁器。古九谷の「用」とは「見る器」であり、持ちやすい形であること。「美」は透明な色絵を特徴とする。

◎今九谷元風窯の使命
今九谷元風窯は九谷焼を創始し育んできた、加賀大聖寺藩主前田家の御用窯として、「今九谷で、人生を豊に楽しみたい人たちを応援する」ことを使命とし、世界に通じ永続する窯を目指している。

◎「今九谷」は他の「九谷焼」とどこが違うのか。
1)上質の陶石のみ使用のため「素地が圧倒的に白い」
2) 余白を生かし、生きている線描をしているため、「美しく・繊細・力強い」
3) 九谷焼を創始した前田家がお墨付きを与えた唯一の窯であること。

今九谷WEBサイトへ
「今九谷元風窯」作品についてのお問い合わせは
 シノカワ202フロアTEL0155-22-3900内線31番まで。

●この項に関しまして/お問い合わせは、GALERIE SHINOKAWAまで/TEL0155-22-3900
●この項の写真・資料は元風窯・NAKAMURA GANPU氏/HAYAMA SEIICHI氏の御提供によります。
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